キッチンに立っている時も、お掃除している時も、やっぱり聴きたいのはイタリアの音楽。
ワインとおんなじです。その土地の空気、自然、生活のリズムなどの環境の中で生み出された音楽が、その環境に一番あっている気がします。
ビートルズをリバプールで聴くのと東京で聴くのは違うでしょう?
(Myspaceにリンク)
イタリアには実力派シンガーソングライターたちが溢れています。イタリアの食文化に引けをとらないくらい豊かで人の心をゆさぶってくれます。
でも、いつも不思議なのはイタリアに住んでいる日本人は大勢いるでしょうが、目撃するのはオペラのコンサート会場やサッカー競技場くらい。
これがポップス系、ロックとなると何千にも収容するコンサート会場に入ったアジア人はわたし一人だったりするのです。ちょっと残念。
パトリツィア・ラクィダーラは、私の大好きな女性シンガーの一人です。コンサートの時は冬場を除いていつも裸足。みんな高いヒールでプローポーションを考えてステージに立つのに、彼女はその逆。
彼女は、シチリアのカターニヤで生まれ、ヴェネト州で育ちました。自分の書く曲のほかに、シチリアやヴェネトのほか世界中の民謡をレパートリーにもったHotel Riefというバンドのボーカルもつとめています。
1998年に CET, Centro Europa di Toscolanoの奨学金を得て歌の勉強を始め
2003年には日本でも馴染みの深いサンレモ音楽祭で評論家による最優秀歌唱賞を受賞
2006年にはルイジ・テンコ賞授賞式にゲストとしてステージを飾っています。知る人ぞ知るの実力派。
2003年にリリースされたアルバム「Indirizzo Portoghese」 のMielatoという曲や2006年の「Funambola」の Noite e luar(2007年に日本でも公開になったヴェロネーズィ監督の映画「イタリア式恋愛マニュアル」の主題歌)などわたしもお気に入りの曲がいっぱいあります。
(このページに掲載された写真はPatrizia Laquidara本人及び写真家Stefano Ceretti氏の了解を得て掲載しています。)
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