「はじめまして、カルメーロといいます。さすらいの料理人です。」
シチリアはエトナにある小さな村、サンタルフィオの教会前で待ち合わせた人にそう挨拶されたとき、わたしはひるんで後ろに一歩引いてしまいました。
まるで彼の背後に構えているバロック様式の教会のファっサードそのものだったから。ちりちり頭、かっちりとした言葉の選択、それ全てがシチリアやわたしたちのピエモンテを飾るバロックを感じさせる。
その大きな目がぎょろりとこちらにむけられるとわたしも慌てふためきどこかに隠れたくなる。「これはこまったもんだ」思いました。
それに、ちりちり頭にのっかっている帽子は、わたしの大好きなアーティストVinicio Capossela(ヴィニーチョ・カポッセーラ)が好んでつけているもののようだと思ったのですが、実はこのとき、原始人も「この人はまるでVinicioだ!」とまるで同じことを感じていたのでした。
このヴィニーチョって誰だ?と思われるとおもいます。このブログのお気に入りHP欄にあるVinicio CaposselaのHPで彼のパフォーマンスをみていただいたら一番分かりが早いでしょう。
原始人よりでかい!一緒にエトナの伝統的なブドウ畑を視察している間カルメーロは時々消えてしまいます。どこにいったのかなあと探しているとそのうち、手に何かしらの野草を摘んで戻ってくる。
この畑ではこのハーブが見つかった、あっちの畑にはこれが自生していたと私たちにいろいろ説明をしてくれます。上の写真では野生のタイムでもこの種類の特徴を説明してくれているところです。
カルメーロのHPへリンク
日本でも東京、大阪、弘前で料理講習会や企画ディナーを行ったそうですから日本のイタリアンの料理人さんの間では知っている方も多いかもしれませんね。カルメーロ・キアラモンテ、シチリアを代表するシェフです。
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Da Sordevolo |
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Da 5 ago 2009 |