まだ、ソルデヴォロ村の水の話をしていませんでした。
わたし達の住むソルデヴォロ村からお隣のグラッリャ村にかけては、これまでイタリアでどんな旱魃が起こってもこれまで水のかれる事はありませんでした。
逆に水害に見舞われることはありましたが、1960年代の大洪水のようにビエッラの繊維工場がほとんど流されるほど大きな水害は、丘陵地帯であるためわずかです。
この水ですが、ヨーロッパで一番鉱度の低い水といわれています。
お隣グラッリャ村にはラウレターナという高級ミネラル水が製造販売されていますが、そんな低い鉱度のミネラルウォーターはない、と他国のミネラル水の会社からラベル表示訂正の訴訟を起こされたことがあったと聞いています。
実際にはラベルに表示されている数値よりさらに低かったそうで、今ではラベルに「ヨーロッパで一番軽い水!」と胸を張って記載しています。
昔は鉱度の低さから腎臓にいいとされ、サヴォイア家の人たちが飲料療法を目的にビエッラに長く滞在していたほどでした。
この地域の緑がイタリアの他の地域、例えばお隣のアオスタ渓谷州の緑と比べても柔らかく、優しい色なのは水のせいだろうと思います。ビエッラの自然は決して険しくはない。わたし達の周りを優しくつつむそんな緑です。
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Da Sordevolo |
Da 5 ago 2009 |