小さいからといって侮らないでください。
ソルデヴォロ村は人口1300人とはいえ、とってもアクティヴ!!
ソルデヴォロ村オフィシャルHP
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たとえば今は「Libra Festival」というイベント期間中ですが、これは6月末から7月末までつづきます。
Libra FestivalのHPへリンク
イタリア国内を中心に活躍するアーティストたちのコンサートを軸に、その周辺でワインバーやカクテルバーがたちならび、週末はディスコがあったりして若者でごったがえしています。先々週は2000台のハーリー・ダヴィッドソンがイタリア全国から大集合してイベントがありました。
それが村の中心部から一歩そとにでると、優しい緑の牧草地がひろがり牛や羊のいる牧歌的な風景がひろがっている、それがソルデヴォロ村
『Verde Jazz, Gente Rock, Idee Pop, Sordevolo.』これがこの村のキャッチフレーズ!
ジャズな緑、ロックな人々、ポップなアイディア、それがソルデヴォロ』とでも訳せるでしょうか。
今では村の中を一人歩きをしているフレーずですからあまり村の人にはないしょにしていますが、実は、何か考えろといわれ私が考えたフレーズなのです。
でも自分でも驚くくらいソルデヴォロをパーフェクトに表現していると思います。
なんといっても住んでいるひとたちは本当にロック!大きな石を片手で持ち上げてしまう力持ちや、5年に一度村中総出で行うキリストの受難劇に人生をかける人たちや、私の愛する伝統的酪農法を営むマルガーリのひとたちもとてもロックだと思います。
たぶん、一番ロックなのはこの人、、、
うちの村の村長でしょう。
村の慈善事業団体の長をもう二十年ぐらいつづけてきた人です。
村長に初当選したのが5年前、原始人が補佐役として文化観光担当評議員なるもののをなんとなく引き受けてしまったために、わたしもイベントのウェートレスやイベントの人足、掃除婦としてよくかりだされます。
Libra Festivalの資金調達、公共整備、村民のための老人ホームのベッド数の確保などに駆けずり回っている人です。
もし彼が5人兄弟で、一緒に会社経営をしているのでなかったら、彼のような村長はうまれなかったでしょう。彼はほとんど会社の仕事をほかの兄弟に任せ、自分は村の仕事に専念しています。
村の人たちのほとんどは彼の行政に満足しているようです。先月、彼は対抗馬のでないまま選挙で再選されました。(イタリアでは自治体の長になれるのは2期のみ)イタリアは立候補者が一人であっても投票は行われ、投票率が50%に満たないと当選できません。
彼の場合は投票率は70%。 実はよその村の住民が対抗馬として立候補しようとしたのですが、そのためにはソルデヴォロ村の住民25名の署名が必要でした。たった25名。でも村の人たちに拒否されて立候補できなかったんですよ。
彼のような人はイタリアの小さな奇跡だと思います。
かれの課題の一つは、先日も航空写真でお見せした雪で全壊した放牧小屋の再建。
いま、バイオリニストのUto Ughiと交渉して標高1500mにあるその放牧小屋の前でコンサートを開催し、寄付金を募ることを考えています。
実施が勧められているのが村の農産物を扱うショップをビエッラの街中にオープンさせること。
夢は、村のコンサート会場にEnnio Morriconeを招聘すること。
かれだってきっと野心はあるでしょう。でも、彼を知れば知るほど単に次の政治的ステップのためだけに村の行政に力を注いでいるとはとても思えません。
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Da Sordevolo |
Da 5 ago 2009 |