昨日の午後、ふとした用事で自宅のカンティーナ(食用倉庫)に入ろうとドアを開くと、、、じゃーん!!
いくら見慣れている光景とはいえ一瞬ドキッとします。
仔ヤギ一頭がみごとにつるされている。しかも私たちもワイン棚に、、、とっても『ぐるぐる』した光景です。
ヤギをつるしている棒は、原始人がハンティングで険しい山に上るときに使う杖で、ハンティング仲間に送られたもの。いつの間にか吊るし棒に変身。
ヤギの奥にある変な道具は量り売りで買ってきたワイン(グリニョリーノ)を瓶詰めしてコルク栓をするためのもの。復活祭の前の日13日にはこれを用いて瓶詰め作業をすることに、、、
ああ、
復活祭がいよいよ近づいているんだなと思いました。パピンとマミンの食卓で復活祭のご馳走になる仔ヤギ。本来は仔羊(アニェッロ)を食べるのでしょうが、今回はヤギ(カプレット)。アニェッロよりカプレッとの方がやや脂肪分が少ないですが、乳離れをして草を食べだすとヤギ独特の臭みが出てしまいます。パピンはその臭みが苦手で、必ず農家での飼育状況を確認してから飼います。おろすのも彼自身。
昨日おろして、肉が乾かすのに1,2日まって解体します。 肝臓も脳みそもちゃんとあるのを確認してしまった。
パピンに「脳みそもあるね。」と嬉しそうに私が言うと
「ふん、匂いだけ嗅いでいろ」にやにや笑いと一緒にぼそり。
ふぐの白子に似ているといいますが、やっぱりちょっと違う。白子はさらり、チェルヴェッラ(脳みそ)はもっとこってりしています。
すこしスプラッターな話題に思われるかもしれませんが、『伝統』と名のつくものにはこういう素材もあるのです。それを怖がっているとその伝統の奥に入っていけない気がして、ぐっと恐怖を抑え逆に楽しむことにしています。
醜いものほど旨い!
ではBUONA PASQUA!!
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