2009年、ソルデボロ村の村営放牧小屋でも特に古くから存在する小屋が雪崩れで倒壊。その修復のためのチャリティーコンサート出演のお願いを心よく受け入れてくれたのは世界を舞台に活躍するクラシックギターリスト、エドアルド・カテマリオでした。
その当時のぶじゃねんの記事
http://bogianen.blog.shinobi.jp/Entry/40/
たとえばトスカーナの小さな村の中央広場の肉屋、狭い店の奥で窓からミートボールを力強くこねる主人の手を思わせる、そんな幸せに太った彼の指が彼の分身ともいうべきギターの上で踊りだす時、
その響きの軽やかさ、正確さ、忠実さ、高貴さなどといった様々な色彩に聴衆は魂ごと魅了され、心が温められ、それほど繊細には見えない指先に騙されたことに小さな喜びすら感じ、ギターという楽器のもたらす恵みに感謝せずにはいられなくなる。
『彼のギターを日本の皆さんにも聴いてもらえたら!』
この思いは、特に昨年、ドイツグラモフォンが発表したベストアルバム『Guitar Gold』に、現代ギター奏法の父と呼ばれるアンドレス・セゴビアに次いで収録曲数の多いギタリストがまさにエドアルド・カテマリオだったことでその思いは一層強くなりました。
http://www.bedroomrockers.it/classica/artista/discografia/?ida=613668
(52曲中半分はセゴビアですが、13曲がカテマリオ、他をイェペスなどが占めています。)
このアルバムは過去の一定期間(10年から20年間)に行われた録音演奏から著名な重要曲を選曲した上で各曲についてドイツグラモフォンが最高の演奏と認めたものを収録するという貴重なベストアルバム(3枚組み)です。しかも演奏者中唯一の現役ギタリストはカテマリオ。
ナポリ男らしく饒舌で、それでいて音楽だけでなく周囲の人に対しても謙虚であることを忘れない人。5歳で初めてリサイタルを行ったとき、ギターの方が自分の体より大きかったこと、
彼の最初の先生はフランツ・リストの愛弟子であった人の娘でしたが、その気難しい老婦人は彼がミスをするとその小さな子供の耳を引っ張り長い廊下の端から端まで引きずって御仕置をした。そんな話を臨場感をもって語るエドアルド。その人としての温かさにふれるとなぜ彼の演奏に心が動かされるのか納得がいきます。
その後も音楽的才能を『努力』というもう一つの大きな才能をもって伸ばしていったカテマリオ。彼にその音色を一度でいいから日本の皆さんに聴かせてもらいたい。
この度、神さまの遊び心でとしか説明しようのない不思議な縁でお付き合いをさせていただいているソプラノ歌手田村あきこ先生と国際芸術連盟のご尽力で私たちの小さな願いが実現されます。
国際芸術連盟作成によるエドアルド・カテマリオのプロフィール
http://www.jila.co.jp/?cat=7
田村先生と国際芸術連盟のお力添えがなかったらこの日がこれほど早く訪れることはなかったでしょう。皆さんに心から感謝しつつエドアルド・カテマリオ初来日公演の日程をお伝えしたいと思います。
日本のゴールデンウィーク期間でもあります。東京近郊で遠出のご予定の無い方は是非会場に足をお運び下さい。
2012年4月27日(金) 19:00開演 18:30開場
エドアルド・カテマリオ 湊ゆかり&湊まゆみ ジョイントリサイタル
日 時・会 場東京オペラシティ リサイタルホール
料 金 一般 4,000円 学生 3,500円 (全席自由・税込)
2012年4月29日(日) 19:30開演 19:10開場
エドアルド・カテマリオ 田村あきこ ジョイントリサイタル
川口総合文化センター・リリア 音楽ホール
一般 4,000円 学生 3,500円 (全席自由・税込)
2012年4月30日(月・祝) 14:30開演 14:00開場
エドアルド・カテマリオ 松本まりこ&桑原春香 ジョイントリサイタル
川口総合文化センター・リリア 音楽ホール
一般 4,000円 学生 3,500円 (全席自由・税込)
2012年5月1日 名古屋公演(詳細は後日お知らせいたします。)
詳しくは
チケットは各コンサートホールへ
ブログラムと詳細は国際芸術連盟HPをご覧ください
http://www.jila.co.jp/?tag=may
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