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ピエモンテからぶじゃねんの陽だまる山郷生活

BENVENUTI ALLA CRONACA DEL BôGIA NEN ! ピエモンテの山郷でのんびり生活しています

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山小屋で私のペーターがする最初の仕事は

自宅前で合流し、山小屋に向かったのが朝の6時。

前半の森の中をぬうようになだらかな道を登っていたときは、わたしにはとても登りきれないと諦めがちだったけど、牛を追う楽しみを覚え1時間ほどが経ち、

後半の急勾配に入ってみると、おじさんたちが予想していたよりかなり気温も低く、牛たちも暑さに負けることなくすいすいと私たちと一緒に山道を登ってくれました。
Mucche.JPG

この牛たちの持ち主、レンツォさん、通称フンスィーノさんは、小柄でちょっと怖い顔つきの人ですが、親分肌の人。わたしが一緒に仕事に参加したいのだとわかると、

「おい、あそこの牝牛、あいつをこっちまで引き戻せるか!」

と、わたしをちょっと使ってみてくれました。
「もちろん!」

わたしも得意顔で(内心ちょっぴりふあんだったけど)大きな牝牛の右手に回り込むと、他のおじさんの見様みまねで牛の鼻を杖の先で叩きます。(だって、これが一番効き目がありそうだったから)

牛は、意図したとおり、嫌がって向きを左に変え群れにもどってくれました。ほっと一安心、フンスィーノの前で恥をかかずにすんだわ。

そんなこんなでさらに一時間ほどで心臓破りの坂を上り終えます。

平坦な道を30分ほどさらに進んで山小屋に到着!!
信じられない!わたしも牛と一緒にのぼれたなんて。Vitelli.JPG

でも、マルガーリの人たちは、一休みなんてとんでもない、まだまだやることがあります。
牛を、仔牛、成牛と分けて決められた小屋にいれなければなりません。

それに、今日は搾乳機がまだ使える状態になっていません。機会を消毒して設置し、使えるようになるのは明日から、、、

「お前らついとるのぉ。どれ、ちょいと搾ってみるか」

おじさんたちは、にやにやと笑いながら、牛を追ってきた疲れもわすれたように、さっさと乳搾り用の三脚を牝牛のお乳の前に据えると、リズミカルに乳を搾り出しました。mungelatte.JPG

あっちでもこっちも、搾ったお乳のバケツに落ちる音がします。
わたしは、おもむろにデジカメで動画を取り出したのですが、

「おい、三脚が足りないぞ!いっこどっかで都合してこい!」

後ろからフンスィーノの声がかかり、わたしは慌てて三脚の調達に!!

それらの作業がおわるとかれらはようやく一休み。
三脚に腰をおろし、お喋りが始まります。

         chiacchierata.JPG
わたしはレナータたちと食事の準備。こうして、午後の1時過ぎにようやく私たちはテーブルを囲んで、ワインとチーズでお互いの労をねぎらったのでした。
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標高差700メートル

村はずれにある自宅付近が700メートル、
そこから焼く3時間半で1400メトールまで牛と一緒に上りきると、、、。infila.JPG
空はこんな感じ、、、






そして野原には水仙がいいっぱい!suisen.JPG






Vista.JPG

そして眼科にはこんな光景が広がっていました。

今日はミニミニFotoギャラリーでした!!

牛を追ってペーターよろしく

自宅裏の森の中ですでにわたしは仔牛担当になってしまっていました。Yuge.JPG

ちょっと木陰の牧草地で牛を休ませます。
急な運動をした牛の体からも湯気が、、、



写真にある、牛飼いの必須ウアイテム「Pate-la-vachi(パテラヴァーキ)」で草を食んでのんびりとして一向に前に進まない仔牛のお知りをちょんちょんとつついてみたのです。

Patela.JPGなんと聞き分けよく前に進んでくれるんです。調子にのってあの子もこの子もちょんちょん。
一緒に参加した通称「原始人」は危ないから牛に近づくななんていっていましたが、気が付いたらわたしは牛40頭の群れの真ん中に陣取っていました。

牛を追う他の本物の牛飼いの人たち、この地域でマルガーリ「Margari」と呼ばれる人たちですが、4,5人でこの牛をムクローネ山の標高1400mのムワンダ地区まで連れて行きます。

マルガーリの人たちはたいていシャイです。牛のお尻をたたいている私におじさんの一人が近づいてそっといいます。

「今日は空気がええのお、、、」
あまりに何気ない一言なのに、実感があるのです。わたしもそれに嬉しくなってしまって、、、。

このころにはわたしの低血圧も消えてなくなっていました。
それどころか朝のぴりっとした肌寒さに不思議と力が体の中に湧くのを感じます。Montagna.JPG


ここでさっきのおじさんが原始人とわたしにちょっと説明してくれます。

『これまでは朝の冷気で牛も活発に歩けたが、ここからは陽が照って気温も上がり、牛が山を登るのに難儀する。今日は空気がいいから、いつもよりは時間がかからないかもしれないが、それでもここまでの半分の速度になるだろうよ。』

、、、さっきの『ええ空気』にはそんな意味があったのです。気温や湿気と牛の歩みをちゃんとみていたんですね。

こうしてわたし達のトランズマンツァ(Transumanza)はいよいよ山道を登り始めます。

ハイジやペーターに負けじと

6月はじめの日曜。早朝5時に起床。
いつも朝はあと5分、あと3分だけ寝かせておいてと典型的な低血圧にんげんですが、この日は違います。

この村に住み始めてからの10年間、初夏の一ヶ月間は早朝村から山の上に移動する牛の大移動、晩秋の1ヶ月間は山から村に帰ってくる牛の大移動を見てきました。

IMG_3517.JPG

「アルプスの少女ハイジ」のアニメで育った世代の人ならペーターが山の上に住むヨーゼフおじいさんのところに家畜を連れて上ってくるの光景を覚えているでしょう?

イタリアではそれをTransumanza(トランズマンツァ)といいます。 トランズマンツァの時期は大変です。朝5時過ぎに30頭、40頭の牛がつけたカンパナッチチョ(カウベル)の音でたたき起こされてしまうからです。

この日、とうとう自分もご近所をたたき起こす立場を体験できたのです。

わたしは、、、

Muccan.JPG
ぶじゃねんのお仕事HP

公楽さんのイタリア紀行 

公楽さん
実に明快!2010年秋、ソルデヴォロ村に滞在された公楽さんご夫妻が紀行文を寄せてくださいました。読めばソルデヴォロ時間が流れるでしょう。

ここです、、、

Video:オルガのバター作り

Video:8月の山に行く

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