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ピエモンテからぶじゃねんの陽だまる山郷生活

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ピエモンテの山村で週末-ギジウス篇

その名も「ギジウス」。ソルデヴォロ村の夏のイベントを一手に切り盛りするその男を私たちはそうよびます。

ジャンルと使える予算から出演するアーティストを選び、契約、広告、チケット販売から当日の全ての手配、終了後の清掃。加えて会場の隣の娯楽エリア「Village]でのバール管理、ディスコなど彼の管理下にあります。

彼の運営に厳しい目を光らせているのは当然村長のリッキー、イベントに訪れる若者らが村民に迷惑をかけずに車を駐車しえているか、施設に悪さなどしないかチェックをします。実際に村民の持ち物が壊されたりしておるので、村長の心配は募る一方。かわいそうにリッキーはこの2ヶ月眠れぬ夜が続いたことでしょう。

原始人とギジウスは音楽や本の趣味があって結構仲良し。村長のリッキーがギジウスと話が出来ない場合は原始人が変わりにギジウスと相談したり、メッセンジャーも勤めます。

イベント「リブラ・フェスティバル」も残すところ1週間に迫ったある日、何を思ったかギジウスは自分もステージに立つと言い出しました。

なにすんの?「朗読!」ええ、そんなことできんの? 「ちょっとしたもんさ」
ビエッラからコンゴの支援活動に参加した人の経験が本になり、それを披露して難民支援に一役買おうというもの。ビエッラにはアマチュアでもすっごく上手い役者さんはいっぱいいるのに何で自分でやりたいのか。

当日、それまで続いていた晴天が急変し、大変なことになります。
開演の3時間前から強風が吹き荒れ、続いて大粒の雨に雹まで振り出します。わたしはパピンの家庭菜園に積もった雹の大きさをみて心配しますが、、、、原始人はくすくす笑い。
「みてみろ、神様だって怒ってるよ。ギジウス、やりすぎだぞってね。」

この日も運良くお天気は開演直前に回復しますが強風は続き、不安が残ります。
それでもギジウスは過激な朗読を披露。過酷な環境の中での悲惨な難民たちの様子や作者自身の困難な状況を語るのですから強風がギジウスの原稿をさらっていきそうになるのを彼が必死で掴み、マイクにしがみついて朗読を続けるのは演出的にはばっちりでしたが、こては天が味方したのがはたまた逆か。

翌日は快晴!前の晩の嵐が嘘のようです。リッキーは午前中死人のような形相でオフィスに現れます。強風が原因で会場でけが人でもでたらと心配な一夜を過ごしたからです。実際、ギジウスたちのステージが続く中、バールエリアをリッキーや原始人は警官さんたちと一緒に一時封鎖しました。テントが飛ばされてけが人が出たら村の責任になりますから。

夕方、週末バールエリアで企画されるアペリティフに現れたギジウスを原始人がからかいますが、ギジウスは何のその。彼独特のガハガハ笑いで原始人の皮肉を吹く飛ばします。

とにかく、けが人がなくてよかったし、ギジウスもたまには自分が主役になる場があって(案外声がよくとおって雰囲気が出ていましたし)よかったです。

 

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公楽さん
実に明快!2010年秋、ソルデヴォロ村に滞在された公楽さんご夫妻が紀行文を寄せてくださいました。読めばソルデヴォロ時間が流れるでしょう。

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