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ピエモンテからぶじゃねんの陽だまる山郷生活

BENVENUTI ALLA CRONACA DEL BôGIA NEN ! ピエモンテの山郷でのんびり生活しています

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雨の日のハンターたち

ほんとうは肩肘張らない日ごろの食生活を写真などなしに掲載してみようと思ったのに、、、
こんな非日常的な食卓からご紹介です。

でも、このハンティング仲間たちのほにょほにょの空気はご紹介してもいいと思いました。

御笑納ください  


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久々にボーゼ湖へ

友人のアレッサンドラに初めてボーゼ湖に連れて行ってもらったのが2年前。
去年はシャクナゲの時期にちょっと間に合わなかったけど、とにかく2度登ったボーゼ湖。

原始人は一度も行ったことがないことに気づき、引きずっていきました。
ほら、狩猟に関係のない地域はどうだっていい原始人ですから。鳥獣保護区に指定さえているボーゼ湖周辺には足を踏み入れたことがなかったのです。
巡礼地オローパ上のキャンプ場裏にある山道を登り始めて約1時間でPian di Ge'(ピアン・ディ・ジェ)という原っぱにつきます。それまでのだらだらしたのぼりから一片、野生のシャクナゲに埋め尽くされる平坦な小道を15分もするとボーゼ湖に到着。私たちにとってはいいお散歩。 

バルトゥスは前回どうよう、豊かに湛えられた湖水を目前にすると自動シャッターのごとく命令が脳に届き、水に飛び込みます。

自然にかえった原始人。しばし湖畔でほっこり。
「動きたくなくなった」と、そこに1時間ばかしのんびりとしていました。

久々の快晴の午前8時。静寂のなかにバルトゥスが泳いだり、水からでて体に絡みついた水を振り払うパシャパシャいう音だけが聞えていました。
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ソルデヴォロの『キリストの受難劇』 グイド編




グイドは原始人の幼馴染です。でもなんにでも斜に構える原始人とは逆に彼は熱血漢。

彼の演じるローマ兵隊長は、主要キャストではなくてもピラトを支える大切な役。
彼は代々ローマ兵隊長役を演じてきた家庭に生まれたからそれをやっているわけではありませんが、やっぱりグイドのような他人にはこの役回りしかないでしょう。

彼の普段の喋りのテンポはラップ系。台詞回しもやっぱりちょっとラップ系。
でもいつも一球入魂で役柄に挑みます。
ローマ兵達はキリストの死刑をピラトやヘロデ王に求めて興奮する民衆を力で抑えること。

民衆役も体当たりでぶつかってきますからローマ兵も黙っていません。
一度、原始人がピラト役で、馬に引かれたチャリオットに引かれて神殿に着いたことでの乱闘シーンで、そのあまりに激しい衝突に、驚愕する妻プロクラをピラトが片腕で抱きかかえて神殿の階段を駆け上がったことがありました。

観衆は、それも演技と信じ込んで拍手喝采!舞台裏ではピラト役の原始人とプロクラ役の高校生アンジェラが流れ落ちる冷や汗をふきとりながらため息をついていました。

一つのタイミングがずれたら大切なお芝居の最中にけが人が出たり、悲しいシーンが喜劇になってしまう。その芝居運びの重要な役回りが兵士達だと気づいたグイドは自分が兵隊長の当番の日は役割分担を打ち合わせ会で決めることにしました。

たとえ台詞まわしがラップ系になっちゃっても、彼のいる回はなにもかもが上手く運びます。

ところが実際、これをやらない兵隊長の時にはたとえばイエスの裁きの場に引き出されて、民衆はイエスを裁きバラバに恩赦を与える。
そのバラバがあれ!?出てこない。ピラトが兵士役に『バラバがいない』と小声で耳打ちして初めて兵士達がそれに気がつくということが起こります。でもその声はマイクからもれていたりして、あああああ!!舞台全体に冷や汗、、、が流れるということがあったんですよ。

あとはいばらの冠がでてこない。出てきちゃいけないところにひょっこり2人の泥棒がでてきちゃったりね。

お芝居全体が壊れなくとも、こういう小さなかわいいミスがおこってしまう。グイドはそれを防ぎたいとまるで本物の軍隊をまとめる感じで指示をだす。

最初はその様子をくすくす笑いで見ていたほかの演技者たちもシーズンの終わりかける8月の終わりごろには、みんな彼に評価のまなざしを送っていました。


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ところでソルデヴォロの『キリストの受難劇』って?



  皆さん当然ご存知でしょうとソルデヴォロの『キリストの受難劇』を語りだすのは横柄というもの。

 まず、『キリストの受難劇』あるいは『聖劇』といわれているものはキスリストがエルサレムに入城してから十字架に架けられたのち復活を遂げるまでの苦難を描いた演劇で、復活祭の時期にはイタリア各地で住民によってこれを演じる伝統があります。

 たいていは、復活祭前の金曜日『聖金曜日』に行われますがソルデヴォロ村のものは6月から9月まで全体で30回以上というロングラン公演。

長丁場ですから大変。費用ももちろんかかります。ではなぜ、ここまで大掛かりになったのか、、、。

 まず、その起こりですが、ビエッラ地方観光局の
HPでせつめいしたように、脚本は、1490年ごろフィレンツェのジュリアーノダーティという人がローマにあるサンティ・マルティリ・イン・トラステヴェレ教会のために書き、ゴンファローネの信者会による劇団が毎年前述の聖金曜日にコロッセオで上演していたようです。

 ところが1539年ルターやカルバンらによる宗教改革運動が激しくなるとローマ教皇パオロ3世は民衆らによるこのような宗教劇を禁止しました。

 ゴンファローネの信者会は彼らが使っていた台本を絶やすに忍びず、ローマを訪れていたソルデヴォロの毛織物商アンブロゼッティにひそかにピエモンテに持ち帰り保管してくれるよう依頼します。こうしてこの台本がこの村の住民の手に渡った。そういう説があります。
 その台本をもとにソルデヴォロでこの聖劇が上演されるようになったのは1816年から、かれこれ200年の歴史があるわけです。
 
 30回のロングラン公演を毎年行うわけにはいきません。5年ごとがやっと。人口たった1300人のこの村で毎回200人のキャストとその舞台裏に携わる人たちを含めれば400名で動かすこのお芝居。文字通り村中総出の参加でなければ到底開催は無理。
 
 ドイツにも10年に一度こういいた大規模な聖劇をすることで有名な町がありますが、こちらの場合はすでにビックビジネスに成長し、監督などは専属のプロにまかせているようですね。

 ところがソルデヴォロ村ではこれまで監督も役者も、衣装係もみんなボランティア参加。お給料をもらえるのはミキサー1名と百人隊長らが乗る馬に駆けられる保険と維持経費くらい。
 
       だからみんな必死です。あの必死な様子をみてると、ただ単にお芝居をやっているのではなく、村中で何かをやり遂げる結集する満足感と、自分たちの演技に拍手を送られたときのいじらしいくらいの誇り、それがあまりにも素朴で、無垢で観ているものをほのぼのとさせてしまうのです。その根底にはやっぱり彼らの信仰心の厚さを感じます。

 私は、彼らと一緒に舞台裏にいてそれぞれのパーソナリティを発掘していくのに楽しみを覚えてしまいました。400人全員は語れません。でも数人をご紹介してその雰囲気を伝えられたらと思います。 
 
 次回はその一回目原始人の幼馴染でグイド。 ローマ兵隊長の役でした。

 
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ソルデヴォロ村手作りの受難劇を侮るなかれ!!


昨年の5月、まだ私が村のアンテナショップの仕事をやっていた頃、原始人たちがトリノに総勢50人で乗り込みPRのためのダイジェスト版『キリストの受難劇』を行った事はお話しました。
 
2010年6月13日、日本からわざわざおいでくださった方も含む1500名あまりの観客を動員し、とうとうソルデヴォロ村の受難劇全33回のロングラン公演の幕が切って落とされました。
 
新しい舞台セットに戸惑いながら、初日に間に合わないのではないかと心配された民衆約の足の運びも上々。

イタリア経済の低迷する時期に心配された観客動員数も前回2005年を上回る入場者数を記録して9月19日に最終日を迎えました。
 
2010年の受難劇、客席から観ても見ごたえ十分!要所要所に飽きの来ない工夫も施されて楽しめたけれど、劇に参加している人たちのまとまりも前回にまして良かった!
 
あれは何故だったんだろうと振り返って考えるといろんな理由が頭に浮かんできます。
 
そんなこれからお話していこうと思います。

え?この前の『卵すり替え話』の結果はどうなったんだって?
 
そうそう、原始人がマミンの冷蔵庫に入っていたピニャティンおばさん家の美味しい卵を、お店で買ってきた有機農法卵にすり替えたんでした。
 
かわいそうなマミン、気がつかずに食べてしまいました。彼女自慢のヨーグルトトルタになって私のおなかにも入っちゃった。
 
でもね、原始人もあんまり嬉しそうな顔はしていませんでしたよ。最初は楽しい悪戯のつもりが、結果をみればマミンの視力が落ちていることを確認する羽目になったんですから。

口では色々言ってみても親思いの原始人にはちょいとこたえます。
 
卵のすり替え作戦にまんまと引っかかったマミン、それを見た原始人はしばし言葉を失っていました。
そのあと「フン!またやってやるぜ!!」と、息巻いていましたがどこまでが本気なのか、、、。
 
 ではまた 
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わたしは、、、

Muccan.JPG
ぶじゃねんのお仕事HP

公楽さんのイタリア紀行 

公楽さん
実に明快!2010年秋、ソルデヴォロ村に滞在された公楽さんご夫妻が紀行文を寄せてくださいました。読めばソルデヴォロ時間が流れるでしょう。

ここです、、、

Video:オルガのバター作り

Video:8月の山に行く

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