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ピエモンテからぶじゃねんの陽だまる山郷生活

BENVENUTI ALLA CRONACA DEL BôGIA NEN ! ピエモンテの山郷でのんびり生活しています

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薪を積む1

今年も、新しい薪が到着しました。
およそ5トン。一冬に我が家で消費する薪の量です。

Eccola.JPGメタンガスによる暖房に比べて燃料費が3分の1ですみますし、なんといっても暖かな炎を見ていると心までほかほかしてくる。いいものです。

ですが、薪の準備はプロに任せるとしても、運ばれてきた後の作業は全て自前。まず、まだ乾ききっていない薪を積み上げて乾かす必要があります。
この日、先に2届いていた2トンを除く残り4トンがこのように、、、。

薪積みのプロ、パピンも年齢もあり、足腰が以前のようにはいかないので、一度にこの量をこなすのは大変。
「なんてこった!」とパピン。
「この炎天下じゃ、作業しないほうがいいわよ」とエッディー
「黙っててくれ、わしゃ、やると決めた日にすませてしまうわい!それにしてもこの日差しはきびしいのぉ。」
億劫そうな二人のやりとりも気にせずやる気満々わたし!
papin2.JPG
薪を積みあげるには一番大切なのが端の部分。井桁(いげた)にしかも若干内側に倒れ掛かるように積み上げないと、途中で積んで薪が倒れてきます。この部分を「Testata(テスタータ)」といいます。

「ああ、おまえさんにゃ無理だね。Tocca nen!(さわるなよ)」と私には指一本触れさせてくれません。
「去年、わたしのTestataほめてくれたじゃない!」
「去年は去年、今年は今年だ!喋ってないで、こっちに薪もってこい!」
「ふぇえ、、、」
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イタリア版「おらが村」では、、、

小さいからといって侮らないでください。
ソルデヴォロ村は人口1300人とはいえ、とってもアクティヴ!!

O8nrGs7r.png

ソルデヴォロ村オフィシャルHP
のフォトギャラリーへ

たとえば今は「Libra Festival」というイベント期間中ですが、これは6月末から7月末までつづきます。


Libra FestivalのHPへリンク
associazione.jpg
イタリア国内を中心に活躍するアーティストたちのコンサートを軸に、その周辺でワインバーやカクテルバーがたちならび、週末はディスコがあったりして若者でごったがえしています。先々週は2000台のハーリー・ダヴィッドソンがイタリア全国から大集合してイベントがありました。


Gazzebi.JPGそれが村の中心部から一歩そとにでると、優しい緑の牧草地がひろがり牛や羊のいる牧歌的な風景がひろがっている、それがソルデヴォロ村

Verde Jazz, Gente Rock, Idee Pop, Sordevolo.』これがこの村のキャッチフレーズ!
ジャズな緑、ロックな人々、ポップなアイディア、それがソルデヴォロ』とでも訳せるでしょうか。

今では村の中を一人歩きをしているフレーずですからあまり村の人にはないしょにしていますが、実は、何か考えろといわれ私が考えたフレーズなのです。

Bottoさんの庭

ボットさんは、繊維会社のオーナーです。
彼一代で今の会社を築き上げました。そんな人ですから当然、経済やビジネスの話をするときは瞳の奥に冷たく鋭い光も感じます。

Bosco.JPG平日はその会社を創る前から住んでいた小さなアパートに住んでいますが、10年ほどまえ森の中のヴィラを買い取りました。
理由は、彼の趣味のハンティングに使う猟犬をまず飼うスペースを確保するため。

イギリスのコテージ風の家屋には確かに1ヘクタールほどの牧草地がついていてそれも一緒に購入しました。かれは週末だけそこに寝泊りし、夜明け前にハンティングと釣りへでかけていきます。

原始人とわたしは週末よく彼のところにあそびに行きます。ちょっと世捨て人のようなかれのスタイルや、それがハンティングの話となると急に熱にうかされたように話し込んだり、それでも決して消えない独特のシニカルなフレーズが彼の口からこぼれるのを拾って大笑いするのがわたしは大好きです。

Botto.JPGかれの森には倒れそうなこんな木があります。手伝いに来た近所の農家の人が切り倒そうといったのですが、彼からすればとんでもないことです。

だって、こんなに楽ちんにサクランボをとって食べられるのですから。
野生のサクランボの木で樹齢もかなりいっています。きってしまうなんてもったいない!


ボットさんは昔の物のなかった時代、100km離れた川に行き釣った魚で飢えを凌いだ話などとても楽しそうにしてくれます。

selvatiche.JPG彼の目標は年間5000ユーロで暮らしきること。贅沢をしないで生きるのが彼の目標!

彼は数年前、後継者がいないため会社を閉じることに決めましたが、会社はまだ続いています。最後の従業員が転職するか定年になるまで生活を保証するため皆がいなくなったら閉じるそうです。



したたかで、一匹おおかみのような人ですが、同時にヒューマニティーも隠れたところにあって会うとほっとします。

0ba7381e.jpeg

このところ忙しくて数ヶ月ほとんど会っていませんでしたが、先日久々に遊びに行き、テラスでお喋りしているとこんなお客さんがやってきました。

判別できましたか?



ramarr2.JPGこの子です。Ramarroというエメラルドグリーンの美しい蜥蜴です。
ピエモンテでもモンフェッラート地域ではよく見かけるのですがビエッラではちょっとめずらしい。
わたしはこのラマッロを見つけた日はいい事があると自分だけの迷信をつくって喜んでいます。


はだしの歌姫-パトリツィア・ラクィダーラ

キッチンに立っている時も、お掃除している時も、やっぱり聴きたいのはイタリアの音楽。

ワインとおんなじです。その土地の空気、自然、生活のリズムなどの環境の中で生み出された音楽が、その環境に一番あっている気がします。

ビートルズをリバプールで聴くのと東京で聴くのは違うでしょう?

(Myspaceにリンク)
Pernice2cor.jpg
イタリアには実力派シンガーソングライターたちが溢れています。イタリアの食文化に引けをとらないくらい豊かで人の心をゆさぶってくれます。

でも、いつも不思議なのはイタリアに住んでいる日本人は大勢いるでしょうが、目撃するのはオペラのコンサート会場やサッカー競技場くらい。

これがポップス系、ロックとなると何千にも収容するコンサート会場に入ったアジア人はわたし一人だったりするのです。ちょっと残念。

パトリツィア・ラクィダーラは、私の大好きな女性シンガーの一人です。コンサートの時は冬場を除いていつも裸足。みんな高いヒールでプローポーションを考えてステージに立つのに、彼女はその逆。

彼女は、シチリアのカターニヤで生まれ、ヴェネト州で育ちました。自分の書く曲のほかに、シチリアやヴェネトのほか世界中の民謡をレパートリーにもったHotel Riefというバンドのボーカルもつとめています。

Montaggiocopyr.jpg1998年に CET, Centro Europa di Toscolanoの奨学金を得て歌の勉強を始め

2003年には日本でも馴染みの深いサンレモ音楽祭で評論家による最優秀歌唱賞を受賞
 
2006年にはルイジ・テンコ賞授賞式にゲストとしてステージを飾っています。知る人ぞ知るの実力派。

2003年にリリースされたアルバム「Indirizzo Portoghese」 のMielatoという曲や2006年の「Funambola」の Noite e luar(2007年に日本でも公開になったヴェロネーズィ監督の映画「イタリア式恋愛マニュアル」の主題歌)などわたしもお気に入りの曲がいっぱいあります。

(このページに掲載された写真はPatrizia Laquidara本人及び写真家Stefano Ceretti氏の了解を得て掲載しています。)

むらの上空を飛んでみる

そんなチャンスはあまりないかもしれません。
でも、そんな機会に恵まれたら、

自分の住んでいるところが大好きなら
是非、怖がらずに「うん」といってみてください。

ある日、原始人と私が村のバールでエスプレッソを飲んでいると
村長がやってきました。

「今日、ヘリでソルデヴォロ村の上を飛ぶんだが、一緒に来るかい」
原始人は即答で「ノー」

がっかり気味の村長に「わたしはいくよ」と答え、午後4時に集合することにきまりました。
原始人?、、、おいてきぼりが嫌いな彼もしぶしぶついてくることになりました。


Elicottero.JPG

予定通り午後4時、村の入り口にある工場前の牧草地にヘリが到着。村長リッカルドは、そのヘリ会社で一番優秀なヘリの操縦士が来たからという言葉に、怖がる原始人も少し安心。
わたしは、厚かましく操縦士さんの隣に陣取り、リッカルドが後ろから行き先をマイクで支持し、いざ出発!



Pilota.JPG
操縦士さんは、ゆっくりゆっくり水平に飛んでくれました。いつも見慣れた村の建物を、まったく別の角度から見るのは不思議な感覚です。自分と村の環境の関係が変わっていく気がします。




7fontane.JPG
今回の目的の一つは、この冬の大雪で全壊したアルペッジョ(夏場の放牧地)の実態を把握すること。昨年、村の予算で改築が済んだばかりの山小屋がなだれで完全にさらわてしまった様子が良く分かります。元通りにするには15万ユーロが必要ですが、そんな金額、村にはもうありません。リッカルドには頭の痛い話です。

oltremucrone.JPGさて、標高1600mにある問題のアルペッジョを過ぎ、2381mのムクローネ山の山頂を越えると、こんなパノラマが広がっているのでした。初めてみる光景。ソルデヴォロ村はアオスタ渓谷州と境を接しています。こんなアルプスが広がっていたんですね。
おっと、ここでパイロットさんがわざと高度を下げます。ジェットコースターみたい!しかも旋回までしてくれておもわず
「たすけて!!」と私もパニックに。でもかれはニコニコ笑っているだけ。


gregge.JPGムクローネ山頂の十字架すれすれに飛行したり、わたしたちを適当に怖がらせて、そろそろ引き返す時間、帰りにはこんな村の牧草地の光景も、、、。
白い点になって見えるのは羊の群れです。

ソルデヴォロの村がいつまでもこの緑を守っていって欲しいと思いました。



わたしは、、、

Muccan.JPG
ぶじゃねんのお仕事HP

公楽さんのイタリア紀行 

公楽さん
実に明快!2010年秋、ソルデヴォロ村に滞在された公楽さんご夫妻が紀行文を寄せてくださいました。読めばソルデヴォロ時間が流れるでしょう。

ここです、、、

Video:オルガのバター作り

Video:8月の山に行く

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